INTERVIEW

株式会社タスク代表取締役
竹山 徹弥 氏

今月は、ベンチャーメンタリングプログラム(VMP)に、長年ご協賛をいただている株式会社タスク代表取締役の竹山徹弥さんにお話をお伺いしました。
ベンチャーメンタリングプログラムではコメンテーターとして、また、企業賞であるタスク賞を授与くださっています。

株式会社タスク代の事業概要とグループの全体像

小澤
竹山さんの会社の事業内容について教えていただけますか?
竹山
私たちの株式会社タスクは、プライム市場に上場している株式会社TAKARA&COMPANYというホールディングスに属しております。
その傘下に宝印刷という会社(当社の兄弟会社)があり、上場企業の有価証券報告書や招集通知などの印刷を主要事業としております。
証券印刷、フィナンシャルプリンターなどと呼ばれるものです。
日本にはこの印刷分野の会社が2社しかなく、市場を2分しています。
上場会社は必ず毎年有価証券報告書をEDINET通じ金融庁に提出をしなければいけません。
その有価証券報告書を作り、チェックするようなシステムを、この2社が競い合って開発し、クライアントに提供しています。
現在、約3,900社の上場企業のうち約2500社以上を宝印刷がサポートしています。

そんな中で、私が代表を務めている株式会社タスクは、IPO支援を専門としています。

基本的には、上場準備企業が東京証券取引所へ提出する「提出書類」の作成支援をしています。
具体的に申し上げると、社内規程集や、J-SOX(内部統制報告書)、Ⅰの部・Ⅱの部と呼ばれる審査資料を一緒に作り上げていきます。
多くのベンチャー企業は、こういう資料の作り方がわからない状態なので、一緒になって作ったり、アウトソーシングで作ることが多いのです。

現在の主なクライアントは、上場まであと1〜2年のレイターステージにある企業で、全般的に支援しているのが特徴です。

今お話したのはコンサルティング部門についてで、もう一つ、ビジネスソリューション事業本部という部門があります。
ここでは、5年以内に上場を目指す企業を対象に、資金調達の支援や、M&Aのお手伝い、ビジネスマッチングなどを行っています。


資金調達もしつつ、国内海外、特にアジア圏の、我々が紹介した先とビジネスができます。
また、私たちはプログラムの中で、「Project Toward Unicorn」というプロジェクトを有しており、これは国内最大のユニコーンクラブです。
これは2016年に開始し、今では10社程の卒業生も含めて50社強がここに属しています。
最近だとデジタルグリッドさん、レーザー技術の世界的な会社として上場した静岡の株式会社トヨコーさん。
徳重社長のTerra Drone株式会社は、アラムコが数十億円上場前に投資した会社です。
こういう会社の上場を支援しながら、ユニコーンクラブを運営しています。

話は戻りますが、先ほど申し上げたコンサルティングで、どれくらいの社数を上場に導いているかというと、年間で上場する企業が約90社ある中で、その約30%にあたる企業が私たちの支援を受けて上場しており、国内最大規模の実績だと自負しています。
遡ると昨年の暮れの時点で613社をサポートしてきて、分母が3900社なので、コンサル会社としての支援数は国内で最大規模となっております。
小澤
IPOの事務的なサポートだけではなく、多岐にわたって支援なさっているのですね。
竹山
実際に手を動かしながら会社と一緒になってやっていて、私自身もこれまでに180社以上のIPO支援に関わり、手を動かして企業の上場準備を支援してきました。
小澤
単なるアドバイザーではなく「IPOのパートナー」ですね。

MITベンチャーフォーラムとの出会いと支援への想い

小澤
MITベンチャーフォーラム(MIT-VFJ)と出会ったきっかけを教えていただけますか?
竹山
きっかけは、当時スポンサーだったEY新日本有限責任監査法人さんのご紹介でした。

もう15年か20年近く前のことになりますが、「ベンチャー企業に竹山さんもアドバイスしてくれないか」「ぜひタスクさんもスポンサリングしてほしい」と声をかけていただいたのが始まりです。
ベンチャー企業へのアドバイスを求められたこともあり、「それなら」と、スポンサリングと合わせて関わることにしました。
小澤
かなり長いお付き合いですね!ありがとうございます。
竹山
MIT-VFJの存在意義に非常に共感を覚えていて、ここに参加させてもらっていることや、スポンサリングができていることに対して、非常に誇りに思っているんです。
活動に強く共感しています。
皆さんが手弁当でベンチャーを支援し、アントレプレナーシップを次の段階に乗せようと支援されている。
この機能は絶対的にこの国に欠かせないもので、もっともっとスポンサリングしなきゃいけない企業たちもいると思っています。
この会の存在をみんなに知ってもらいたいという思いがあります。

ファイナリストのメンタリング合宿も毎年開催してくださっている皆さんに本当に感謝していますし、本当にすごいイベントだと思って感謝しています。

また、私がフォーラムに関与させていただいた当初からまとめてくださっている各務先生の存在は、非常に大きいです。
事業の本質を見極め、的確にまとめ上げる力──あれはなかなか真似できるものではありません。
各務先生のおかげもあって非常に権威ある会になっていると思っています。
各務先生は、ファイナリストに対して、いいことだけを言うのではなくて、厳しいこともご指摘いただいており、ファイナリストにとっては本当に勉強になると思います。
とても尊敬しております。

竹山さんが投資の対象と考える企業とは

小澤
竹山さんの視点で投資したいと思う企業とはどんな企業でしょうか。
またVMPのファイナリストの中で投資したいと思われる方はいますか?
竹山
このフォーラムに参加するベンチャー企業については、極論を申し上げると「参加した全社に投資したい」と思う反面、「今の段階では投資したい企業はない」とも感じています。

というのも、フォーラムに出てくる企業はまだ成長ストーリーの中の入り口に立たれている企業がほとんどですが、当社はレイターステージの企業への投資を常としているのが理由です。
私たちとしては、その後の成長を促すためのアドバイスができればと、いつも思っていています。
事業計画とか、ビジネスの蓋然性をどうやって高めていくか。
IPOが全てではないのですが、どういう成長を遂げていき、必要であれば株式市場を利用して、もっと成長してもらいたいと思っています。

どういう会社に投資をしたいか、投資を検討する上で最も重要なのは「事業計画の蓋然性(実現可能性)」です。

それがしっかり担保されていて「この企業は本当に成長できる」と思わせてくれるようなコーポレートストーリーを語れる企業に惹かれます。

MIT-VFJでは、社長たちのプレゼンテーション能力とか、それをメンタリングの中でかなり教えていきます。
社長個人の資質にも依るところがあるので、うまくいっていない企業もあるし、非常に長けている人もいます。
この会を通じて成長された企業が多いのではないでしょうか。
特にプレゼンテーションの能力だとか、ビジネスの蓋然性を高めることができると思っています。
このメンタリングは本当に有料にしてもいいくらいで、多くの方に受けてほしいですよね。
それだけ価値があることを運営してくださっていると感じています。
このメンタリングを通じて経営者自身が自分のビジネスを言語化し、他者に伝えられるようになる姿を数多く見てきました。
その変化こそが、この場の価値だと思います。
例えば、「自分の言葉で事業を語れるようになった」「プレゼンテーションの精度が格段に上がった」──そんなビフォーアフターを経た経営者たちは、どれも非常に魅力的に映ります。

上場はゴールではない。「高い成長性」を担保できないグロース市場の会社は退場…

小澤
ベンチャー支援や投資で、最近感じる変化などありますか?今後の希望はみられますか?
竹山
東京証券取引所の談話の段階ではあるのですが、「2030年頃以降、時価総額が100億円に届かない企業は上場廃止基準に抵触の可能性がある」ということをお聞きになったことはあるでしょうか。
どういうことが今起きているのかというと、グロース市場には600社以上の会社が上場していますが、なかなか成長できずにステイしている会社がかなり多くなっています。
時価総額も百億なんて全く足りないという会社たちが結構あるんです。
そういう会社たちにもっと頑張ってもらい成長させようという狙いが1つ。

東証が事業変遷を行った2022年、いわゆるプライム、スタンダード、グロースに市場が分かれた後、特にグロース市場に関しては、低迷期が続いているんですね。
理由は簡単で、個人投資家によって支えられてきた市場であるため、個人投資家の高齢化というのももちろんあるのですが、機関投資家が買うレベルの会社が少ないということもあります。
今後上場廃止を進めて、どんどん精鋭部隊を作っていこうというのが、グロース市場としては必要なことで、その中で成長した企業がまたプライム市場に行くなどということを目指していくわけです。
世界を牽引し名を馳せていくベンチャー企業を育てるという意味合いでも、今回の市場の談話は、市場改革の1つとして非常にインパクトがある話です。

グロース市場は、上場審査基準に「高い成長性」という言葉が入っているんですよ。
これが担保できなかった企業たちは、やはり市場から去るべきだということが議論されているわけですね。
自分たちの事業計画を作って、自分たちの未来を描いて、そのステージまで来て上場まで果たしたのに、その後成長できてないというのが非常に残念なことです。
そこをしっかりやっていかなきゃいけないということなんですね。
このようなことが起こる背景というのは、上場がゴールになっていたり、上場後の戦略が見出だせないような企業たちが多くあるからです。

投資家は、すごいビジネスモデルに期待したんですね、上場時は。
それでグロース市場の会社を、特に個人投資家たちは買ったのです。
しかし、自分たちが金融資産として買ったはずなのに、投資先は成長できず期待に応えてくれない。
特にここ3年の変化は、ビジネスモデル傾注型の上場よりも、ちゃんと利益が出るかどうかっていう収益性変調型になっているんですね。
それが今の上場を、バリエーションを含めて少し難しくしてしまっているところなんです。
ただ、ちゃんと市場の期待に応えられて高く成長できると、当然バリエーションも上がっていくし、また次のステップも見えてくる。

今上場している会社にも、2030年まで十分に考える時間を与えるということが、東証さんの談話の中には書いてあるんですが。
例えばファンドなどはどういった会社に投資したいかというと、時価総額だと300億円以上の会社です。
これから個人投資家がどんどん減っていくグロース市場の中で(海外の個人投資家が実は若干増えている)、機関投資家を巻き込んだグロース市場の成長を見ていかなくてはならないので、それなりの成長力とそれなりの時価総額でバリエーションをつけた成長路線を考えていかなくてはなりません。
これは今の株式市場の課題です。

シリコンバレーではKPIツリーで、シーズの芽が出たところからこうなっていく、この時期にソフトバンクに売却するんだ…、というようなことをよく聞きます。
我が国は我が国のグロース市場として成立しているので、そういったシリコンバレーを見習う必要はないのですが、やはり高い成長性を約束して上場した会社が、高く成長できないのであれば、それはそういう処置があっても、今の東証さんの談話の中では致し方ないと思います。

グロース市場の成長というものが、今これからMIT-VFJのプログラムに出てくださっているベンチャーたちにも、非常に夢を与える話になりますね。
そこをいかに支援していくかということを、私どもは全体のストーリーの中で見ている感じですね。

竹山さんがベンチャーメンタリングプログラムの審査で重視するポイントとは

小澤
MIT-VFJのビジネスプランコンテストやベンチャーメンタリングプログラムにおける審査で、竹山さんが最も重視するポイントは何ですか?
竹山
先ほどから申し上げている通りでして、やはりコーポレートストーリーです。
自分たちが描いているコーポレートストーリーの起点から始まって、何がきっかけで成長できているか、何に注力して、何を伸ばしていきたいのか、マーケットの中での戦い方など。
僕は毎回毎回お聞きしているのですが、マーケット規模だとか、というお話を中心にお話しいただきたいですね。そこがやはりすごく重視しているところです。

一般的に質問はビジネスモデルの方に傾注しがちなんですが、マーケットをちゃんと見据えられている経営者たちを育てていくというのが、MIT-VFJさんの取り組みの中では非常に重要だと思います。
鳥の目を持っていない経営者達もたくさんいらっしゃるので、鳥の目を持ってマーケットをどう捉えるのか、その中でどのように成長するのかということがすごく大事だと思います。

印象に残っている歴代ファイナリストは

小澤
今お伺いした竹山さんの視点で、印象に残っている歴代のファイナリストはいらっしゃいますか。
竹山
やはりデジタルグリッドは非常に印象に残った会社でした。
本フォーラムでデジタルグリッドの豊田さんがまだ社長になる前に「大学発ベンチャーです」と出てこられた時は、厳しいご指摘をいたしましたが、その後のご成長はすさまじく、自分たちにしかできないマーケットを創造し、上場前の株主の顔ぶれも日本のTOP企業たちで華々しい上場でした。本フォーラムの成功事例ですね。

いろいろな会社さんが出てくる中で、毎年のように期待したい会社はあるんですけど、マーケットをきちっと持って意識している話がやっぱりできる会社がまだまだ少ないですね。
「このマーケットは1兆円マーケットなんだ」「10兆円マーケットなんだ」「100兆円マーケットなんだ…この中で俺はこれだけパイを取りに行きたいんだ」というような市場性が明確にあって、「俺だったらできる、俺にやらせてくれ」という意識のある会社が少ない。
まあ、イーロン・マスクじゃないですけど、ちょっと狂っているぐらいの感じがあってもいい。

竹山さんの心の師匠 その意志を継ぐ

竹山
MIT-VFJの故人の鈴木啓明さんを、僕はもう本当に尊敬してて。
辛口だけど真意をついたアドバイスをファイナリストにしてくださる。
僕は鈴木さんには絶対敵わない、もう本当に心の師匠なんです。
「あんたの言ってること、わかんないよ」とかもう普通にファイナリストに言うから。
小澤
わかります、私も心から鈴木啓明さんを尊敬しています。
愛のある鞭を打ってきますよね。
竹山
そうです、「そんなんでやっていけるのか、ご飯食べれるのか」とか言って。
いきなりおじいちゃん目線になったり、孫を見てるみたいにね。
「ちゃんとマーケットを意識しなさい」っていつもファイナリストにおっしゃってくださって。
あの人は常にマーケットを語ってましたね。
アメリカのマーケットがどうあるかも見てきているので。
マーケットはやはり語らないと。
審査員の中に1人ぐらいそういう人間がいないとね。
指導してあげるというのはやはり非常に大事です。
私なんかとてもじゃないけど鈴木さんには及ばないんですけど。
でもやはり、ファイナリストには、マーケットの広さの中で、自分がどう戦うかということを主眼に置いて話してもらいたいですね。
多少ロジックが破綻してもいいので。
それはこれからの長いようで短い成長の中で、その答えは必ず出てくると思います。
上場してさらに成長して、世界の覇者になっていく人達なので。

鈴木さんは本当に愛すべき人でしたね。
惜しい人を亡くしたなと思います。
なんかもうずっと飲んいでたかったですね、鈴木さんと。
小澤
私も鈴木さんの志に対して、少しでもお役に立てることができれば、と思って活動しようと思います。
本当に素晴らしいですよね。
ああいう方が日本にいらっしゃって、アントレプレナーのために一生懸命やってくださったというのは。
宝ですね。
竹山
本当に宝だなと思います。
まずい、どうしよう、泣けてきちゃった。

成長していけば必ず会える 支援の形と志

小澤
プログラム終了後に竹山さんがコンタクトを取ったり、支援なさっているファイナリストはいますか?
竹山
いや、いないんですよ!
僕は、ちょっと割り切っていて、この存在意義に感謝してて。
いずれ、いずれにしても、もし上場までたどり着いてくるのであれば、必ずお会いすると思っているんですよ。
デジタルグリットさんなんかもそうだったので。

私は、この会でシーズを探して、我々のビジネスの商流に入れようなどとは全く考えていません。
野暮な言い方になりますけど、鈴木さんへの思いも含めて、この会をすごく愛しているので、それ以上の思いというのはあまりなくて。
うちの取締役会で毎年「今年もぜひMIT-VFJを支援させてもらいたい」ということを必ず言っていますが、それは志の話であって、ここから多くの日本を支えてくれるベンチャーが生まれてくればという思いからです。
ですので、ファイナリストには、実は全然コンタクトしてないですね。

実は今、私は朝日放送でラジオ番組を運営しています。
それをYouTubeで配信しています。
私は、世界的なアジアの財閥グループと仲良くしています。
これは全く自慢話などではなくて、実はこういう人たちに日本のベンチャーを紹介しているんです。
海外の事業計画の蓋然性が強いと、上昇した後に非常にバリエーションも作れるし、マーケットが広く見えるので。
ここまで辿り着いている企業というのは、やはりそれなりの選ばれた企業たちが多いものですから、彼らがこういった成長を求めるのであれば、そこは支援します。

話はラジオ番組に戻りますけど、MIT-VFJのVMPファイナリスト受賞者の副賞として、このラジオ番組にご出演いただいています。
2024年に優秀賞に選ばれた株式会社ViewBE代表取締役の鈴木葉留奈さん、2023年のファイナリストの株式会社ほむすび代表取締役の黒須貴子さんは、このラジオ番組に出演しました。

MIT-VFJの出演者はまだシーズの会社たちばかりなので、どう成長していくのかとかという話になります。
通常の出演者はレイターのユニコーンクラブに所属している企業たちが多いのですが、その企業たちのビジネスモデルといったら凄まじいんですよ。
もう組織もそれなりに出来上がっていて、どうやって戦っていくのかということを、このラジオ番組で延々と語られるんです。
しかし、MIT-VFJのファイナリストたちは、シーズの段階をこれから抜け出そうとしている企業なので、なんかいつも番組の内では穏やかな感じで(笑)

必要に応じて海外の財閥の経営企画のチームたちにYouTubeを展開し、興味があれば問い合せが飛んでくるんです。
まだ配信200回にも達してないのですが、今までこのラジオ番組から問い合わせ多数来ています。
そういう意味では非常に皆さんのビジネスに役立てできるような仕組み、仕掛けというのを用意しているんですよね。

普通は営業目的でこういうスポンサードをするんですけど、実際にうちも営業目的でいろいろなイベントを開催とかもしていますが、MIT-VFJに関しては、本当に志としてやっていまして。
やはり鈴木啓明さんあってのことですね。

素晴らしい試みだからこそ、もっと日本の中で広めていくべき

小澤
今までのお話と重複する部分もあるかと思いますが、非営利の団体であるMIT-VFJの存在意義や価値について、改めてお考えをお聞かせいただけますか。
竹山
これはもう絶対的に永続的に誰かが承継していかなきゃいけないと考えています。
鈴木啓明さんの話は個人的な話ではありますが、ただあの魂はまさに全体を示していると思っています。
やはりアントレプレナーシップに則った企業たちが、そのベンチャー精神を元にこう成長しますということを宣言しなければいけないと思うんですよね。
それに向かって我々が支援できる内容、メンタリングプログラムがあって、そこで支援を受けられたというのは、非常に誇りに思うべきだと思います。

メンタリングの内容も非常に充実していて、メンターの皆さんのご指導も素晴らしいのですが、マーケットについての語り方を、共通項で教えてあげるといいなと思います。

存在意義に関してはもう先ほど申し上げたとおりで、本当に素晴らしい試みで、だからこそもっと日本の中でも広めなきゃいけないと思っています。
分母ももっと増やさなくてはいけないし、そのためにはもっと資金も必要だし。
また、ファイナリストのその後の状況をフォローできる仕組みもあるといいのではないでしょうか。
人数に限りもあるのはわかりますが、どこかそういう受け皿があるとすごくいいのではと思います。

中野圭介先生(MIT-VFJメンター)とは実はEY新日本有限責任監査法人時代からすごく仲良くしていたんですよ。
EYさんがいろいろな事情があって、スポンサーを降りてからも、中野先生がメンターとして残ってくださっていることに対して、ほんと尊敬しています。
手弁当でもベンチャーを支援したいというこの精神は本当になんと言ったらいいのか…日本を代表する会だと思いますよ。
だからこそもっと広めなきゃダメですね。
小澤
おっしゃるとおり、そこが私達の課題なんです。
もっと広く認知されてこそ活きてくるプログラムです。
竹山
私も微力ながらご協力していこうと思っています。
小澤
力強いお言葉をいただき大変感謝しております。
本日はお時間をいだたきましてありがとうございました。

竹山 徹弥(たけやま てつや) 氏 プロフィール

株式会社タスク代表取締役

1973年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。2003年に(株)タスクに参加し、2008年に取締役事業部長、2010年に常務取締役、2011年に専務取締役を経て2014年より現職。現在ではAIプロファイリング事業など新たな情報社会に向けたサービス展開を軸に7つの事業を統括する。著書に「経営者のためのIPOバイブル」等。

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