INTERVIEW

MIT-VFJメンタリングコミティ座談会

MIT-VFJは2001年〜2020年までビジネスプランコンテスト&クリニック(BPCC)を開催してきました。
MIT-VFJ認定メンター*が応募者に徹底したメンタリング・アバイスを行い、事業計画の見直しやブラッシュアップを行うプログラムで、2021年からはベンチャーメンタリングプログラム(VMP)と名称を改め、より一層メンタリングに重点を置いたプログラムに変更され、起業家支援を続けております。
* MIT-VFJ役員も認定メンターも、全てプロボノ(ボランティア)メンバーで成り立っています。

さて、今月はMIT-VFJでメンタリングコミティを組織し、認定メンターの皆さんにメンタリングをご担当いただくに当たって、さまざまな企画・運営に携わっているメンタリング担当理事の4人による座談会としました。
ご自身もメンターとして永年ご活躍くださり、今年6月に理事に就任した磯谷篤志(いそたに・あつし)さん(インタビュー参照)を座長に、伊藤智久(いとう・ともひさ)さん、冬野健司(ふゆの・たけし)さん、藤井博之(ふじい・ひろゆき)さんに、MIT-VFJメンタリングの歴史と今後について議論いただきます。
皆さん、どうぞよろしくお願いします。

まず、お一人ずつ、本業を含めた簡単な自己紹介、MIT-VFJに参加したきっかけと理事としての期間と活動概要などをご紹介いただけますか。

伊藤

本業は大学教員です。
大学では商品開発などの授業を担当しており、高校生を対象にしたアントレプレナーシップ教育にも取り組んでいます。
副業では、東京都の起業支援施設の相談員や、地方創生に関するコンサルティングなどをしています。
冬野さんからお声がけいただき、2015年からMIT-VFJのメンターになりました。
2017年からは理事になり、メンタリングコミッティのチェアを担当しています。

藤井

本業は国と自治体の情報政策のコンサルティングです。
もともとITベンチャーの起業をしていて、いくつか会社を立ち上げてきたのですが10年ほど前にほぼ全てを売却しました。
その後、国、自治体の情報政策の支援と、ITベンチャー4社の役員や顧問をしています。
2013年に冬野さんからの紹介でMIT-VFのメンターになり、その後2020年に理事に就任しました。
MIT-VFJでは月例セミナーやVMPの企画運営を担当しています。

冬野

現在は生命保険会社の顧問、中小企業診断士をしています。
元々は通信会社のベンチャー投資をしていて、ハンズオンのベンチャー投資をしていたというのがベンチャー支援のきっかけです。
2007か2008年ぐらいに当時の斉藤さんからお声がけいただいてメンターからスタート。
その後、一時、副理事長など運営に関わりましたが、今は後進に譲り理事として支えています。

メンタリングプログラムの運営に携わっていると、さまざまなご苦労と喜びの両方があると思います。
差し支えない範囲にてご紹介ください。

冬野

この団体自身がNPOでありプロボノで活動していることもあるので、参加しているベンチャーの満足はもちろん、メンターも事務局も楽しくないと続かないです。
これは大変でもあり、やりがいもあることです。
ボランティアであるから楽しくないと続かないです。
これをコストを抑えた中でどう実現するか?
一般的に、ベンチャーの成功確率が低い中で、初期のベンチャー対して使える1社あたりのお金は限られます。
だからこそ、我々の活動が成立すれば、広くベンチャー支援のエコシステムが成立する可能性が出てきます。
エコシステムというと、お金とお金ではないものが交換されるものになりますが、ここのプログラムはベンチャーの持っている元気をもらいながら、メンターが持っている知識を提供する。
その知識を使ってベンチャーが成長し、お金を作る。
メンターは自らの活動の活力を得ていく。
ちょっと普通と違うエコシステムになっていて、それがNPOという中で成立していく。
そこが大変でもあり、面白いところです。

藤井

私はもともと起業家で、26歳で起業して、その間にコンサルタントの方とか、色々な方の支援やアドバイスを受けていたことがありました。
ただ、実際にはその方たちの言うことを私が理解していたかと言うと8割方はただ聞いていただけでした。
特に経営者と言うのはプライドが高い方が多いので、事業をやったこともないのに、ああだこうだ言われたくもないというのがありまして。
その中で自分が事業の失敗をした時に、コンサルタントの方が言っていたことが「あぁそうだ」と初めて気づくことがありました。
そんな失敗を経たので、コンサルと経営者が繋がっていかないと、またそういうことが起こるのではないかと思いました。

伊藤

メンターの方達が本気でメンタリングをしているところを見ると、楽しく、刺激的です。
自分の学びや成長にもつながり、運営をしていてやりがいを感じます。
一部の方は、メンタリングを通じてEXITしていくことがあることも楽しいです。
一方で大変なところは、メンターとメンティの円滑なメンタリングを支援するところです。
本業ではない活動としてメンタリングを行っているため、上手くいく事ばかりではありません。
事務局として、支援が必要なチームにはケースバイケースでサポートしていかなければならないのが難しいところです。
MIT-VFJはメンタリングの活動に20年以上取り組んでいますが、メンタリング支援のための「秘伝のたれ」のようなものがあり、面白いです。

磯谷

秘伝のたれを明文化してほしいな。(笑)

今までのインタビューでメンターの皆さんがMIT-VFJメンタリングの特長を述べられています。
冬野さん、伊藤さん、藤井さんは、MIT-VFJではメンタリングを運営する側ではありますが、他でもメンターもされています。
そうしたご経験から見て、MIT-VFJのメンタリングが他と異なる点はどんなところでしょうか、また、それらをどう評価されますか。

伊藤

一番の違いは、忖度ないフィードバック。
全員がボランティアでやっているからこそだと思います。
他の起業支援プログラムは運営側との関係や謝金の支払いなどで忖度が発生する場合もありますが、我々のプログラムは謝金の受け取りや期間中の投資も禁止しているので、フラットにメンティの事業の可能性についてフィードバックできるのが仕組みとしての特徴だと思います。
それからあとは、MIT-VFJのメンターの方々は、他のプログラムに比べてかなりストレートにモノをいうメンターが多い印象があります。
立ち上げ時の中心メンバーに歯に衣着せずにフィードバックをする人達が多く、その方々との繋がりで集まってきたメンターが多いので、忖度のないフィードバックをするカルチャーがあると思います。

藤井

伊藤さんが言ったことが中心になりますが、メンターにはそれぞれ個性があり、その個性が生かせるプログラムになっています。
マッチングで調整を図っていくことも特徴でもあります。
一方でメンティの方は、いきなり放り込まれた感じでびっくりするところもあると思います。
一般的なアクセラだと、あまり言い過ぎて離脱されると困るので、ある程度控えめにしていることもあるわけです。
MIT-VFJにはそういうものが殆どない。
メンティにとっては、それがプラスに働いて欲しいと思うが、そう働かせるまでにギャップがあって上手くいかなかったケースもあるのかもしれません。
そこは今後、見直していかなければなりません。

冬野

MIT-VFJのメンターは、ベンチャーを育ててお金を貰うという事を生業にしている人が少ないです。
俯瞰した位置でビジネス・企業を見ている人が多いのではないでしょうか、そこがいい仕組みになっているのではないかと思います。

冒頭の通り、順位付けするビジネスプランコンテスト形式のBPCCからメンタリングに特化したベンチャーメンタリングプログラムVMPにシフトしたわけですが、メンタリングプログラムそのものに変化はありますか?あるとすれば、どのように変化しているでしょうか?運営側から見た印象を教えてください。

冬野

メンタリングはどうしても究極の各論なので、一人一人のビジネスプランにどう迫っていくか、というものです。
コンテスト形式ではなくなったことで、一人ひとりのビジネスのその先をどうしていくかに焦点が置かれ、話がしやすくなりました。

藤井

コンテスト形式の時は、メンティを勝たせることに注力したメンタリングでした。
しかし、メンタリングプログラムに変更されたことで、事業化するためにビジネスプランがどうあるべきかに意識が置かれるようになりました。
ただ、コンテスト形式だった頃には、メンター側にも競争意識もあって、それがメンタリングのモチベーションに繋がっていたように思います。
そういう意味では、メンターのモチベーションが下がっているのではないかという心配がありました。
しかし、今日の様子を見ていて、逆にやりやすくなったという意見が多いので、メンタリング本来の形になったという意見もあるので、心配はないのかと思いました。

冬野

コンテスト形式の時には、勝ちそうなビジネスプランがある程度わかるわけです。
それでメンターはどうしてもその勝ちそうなものを選んでいく傾向がありましたが、今は、各自が関心のあるビジネスプランを選びやすくなったことは事実です。
しかし、藤井さんが言うように競争意識は無くなりました。そこは大きな違いがあります。

伊藤

メンタリングのプログラムとして進化していると思います。
一つの変化として感じるのは、応募者がプログラムに求めることが少し変わったことです。
コンテスト形式の時は、それが悪いという意味ではないですが、お墨付きや賞金を求めて応募される方も多かった印象があります。
しかし、メンタリング中心のプログラムに変わってからは、自分の事業を磨くためのメンタリングを求めている応募者が増えたように感じています。
メンタリング後にメンティにアンケートを取っていますが、メンタリングの中身について評価していただいているコメントが増加しています。
メンタリングの質も常に改善をしておりますが、メンタリングを強く求めている応募者が増えたという変化もあると思います。

磯谷

藤井さんにお聞きしたいのですが、先ほど、ご自分が若い時には上手く話を聞けてなかったので、それを反省しているとのことでしたね。
それを踏まえて、メンタリングの進化というところでは、どういう風に関わっているのか、興味があります。

藤井

メンタリングの仕方でいうと、起業家の話をよく聞くようになりました。
彼らが何を求めているのか、どうしたいのか、どうしたらこのメンタリングに参加して満足度がえられるのかを意識しています。
単にアワード狙いでビジネスプランを作ればいいというものではなく、もっと深い根本的なものにフォーカスされるようになってきていると思います。
我々もメンターとして、気づいてもらうことにメンタリングの価値を見出すようになってきました。
メンティの想いをまず受け止めるのが重要で、メンターの言うままにビジネスプランを書いてしまうと消化不良で自分たちのものにならず、継続していけない。
ちょっとしたことでもいいから、気づいてもらうことでメンタリングの価値が上がっていくのだと思います。

MIT-VFJ登録メンターになるための資質、経験、人柄など、登録メンターになるための基準、資格があればご紹介ください。

伊藤

理事やメンターからの紹介でメンター候補者を紹介してもらっています。
候補者と面談をさせていただき、起業に関する知識やメンターとしての素質などを見て判断しております。
メンターとしての素質としては、どれだけ相手の話を聴く姿勢があるか、的確なフィードバックができそうかなどです。
その後、理事会に上程し、承認されればメンターとして登録していただいております。
初回のメンタリングではサブメンターとして参加してもらい、MIT-VFJのメンタリングに慣れていただいております。

藤井

お互いやってみないと分からない部分があると思うので、初年度はサブメンターとして入っていただいて、MIT-VFJのカルチャーなど色々なことを感じていただき、その上で我々の趣旨に賛同・共感し、仲間になってもらいたいと思っています。
なので最初はトライアルとしてどんどん入ってきていただければと思っています。

冬野

メンターとして必要な要素として、①ビジネスの経験・知識、②話法や③人となり、など、3つくらいがあります。
ビジネスの経験・知識は経歴などで分かります。
話法は、メンタリングをしていないと身についていない可能性がある。
人格は持って生まれたもの。
対面で話し、可能性を見ていきます。
メンターは育てられるのか育てられないのか…という議論がずっとあります。
メンターというのは、ビジネスの知識があり自ら育った人がメンターであり、「育てる」というものではないですが、組織的にメンタリングを行った場合、「メンターを育てられるのか議論」が生まれてきます。
答えとしては、経験を積むことによって鍛えられる部分はあると思います。
起業家でないと起業家のメンターになれないのかと言う話があります。
以前に、不良少年のメンタリングをしている方の話を聴くという企画があって、不良少年でないとメンタリングができないかというと、そうではないそうです。
彼が不良少年と面談の約束を8時にするが、8時に少年は来ない。
9時にもこない。
10時にも来ない。
12時になってやっと来た時に「待ってたよ」というところからだよ、と話していました。
誰でもメンターになれる素質、性質のようなものがあって、それをどう伸ばしていくかという話ではないかと思います。

磯谷

メンターと言っても何でもできるわけではないので、必要ならその分野に強い人を外部から紹介して、解決策を模索する。そういうことも必要ですね。

冬野

VMPでは、メンターは二人以上いるので、お互いを補完しあうという目的もあります。

磯谷

登録メンターを増やすことも考えられますか?

冬野

登録メンターを増やす場合は、活躍の場を考えなくてはならないと思います。

伊藤

登録メンターを増やすにあたっては、MIT-VFJにはメンターの方々に意識していただきたいメンタリングポリシーがあり、登録メンターになる時に、それに共感できるかを確認して欲しいというのは伝えています。
ポリシーは長文なので10か条としてもまとめ、メンタリングプログラムのオリエンテーションで説明しています。
メンターの方々には、メンタリングポリシーを心がけていただきたいです。

冬野

メンティ側の心得も作っておきたいですね。
メンタリングを受けるプラットフォームとして、そういったものがあっても良いかなと思います。

メンターの入野さんや田畑さんのインタビューで、メンタリングノウハウの共有などが語られていました。
メンタリングコミティとして、これからの新たな取り組みなど計画があれば、ご紹介ください。

伊藤

メンターのノウハウの共有という意味では、メンター会議を定期的に行っていて、VMP開始前と、VMP期間中、VMP終了後で、年3回くらい開催しています。
そこではメンターに講演してもらったり、有益なツールを紹介してもらったりもしています。
専門的な知識には共有が難しいものもありますが、フレームワークされたものや柔軟性のあるナレッジは共有しやすいので、今後もノウハウの共有の機会を設けていきたいと思っています。

藤井

メンターそれぞれのノウハウはなるべく共有できる場所など作っていくべきだと思っています。
メンターにはそれぞれ自分の手法がありますが、だからこそ他の人がやっていることは気になるものです。
誰かが誰かに教えるというものではなく、そっと覗きに行って見られるという機会があるぐらいが良いかと思います。
合宿はいい機会になりますね。

冬野

体系化は難しく、人間性は個性なので一つの型に嵌めるわけにはいかないかなと思います。
体系化はできないけれど、引き出しが増えるということはあるので、知識の共有というのはあり得えます。

アントレプレナーの成功にメンタリングが大きな役割を担っているように、一般企業におけるプロジェクトの成功にもメンタリングが有効です。
例えば、メンターを派遣したり、MIT-VFJメンタリングのノウハウを提供する、或いは、社内メンター育成支援などをサービス化することはできないでしょうか。

冬野

難しい。企業がお金を出すケースとしては、短期的に成果が出る物でないと難しいです。
MIT-VFJのメンタリングはもっと長期的なスパンで行っているものなので成果が計りにくい。
企業としては、起業家の基礎を作ってちゃんと事業が立ち上がり儲かる、というところまで行かないと、株主に説明できないというところがあります。
そこにコミットしてやっていく覚悟があるならば「輸出」しても良いですが、今あるメンタリングとはちょっと違うと思います。
そういうものに適したメンターが我々の中に何人いるか…。
何人かのメンターは対応できると思います。
1つのアイデアとしては、メンターが任意のグループを作り活動をすることはありえるかもしれない。
3~5人で組んだら事業として取りにいける。
自由闊達なメンター同士の活動はあるかもしれないですね。

藤井

メンタリングをサービス化し事業としてチャレンジするのは意義があるとは思います。
だけども、現状ではメンタリングのやり方やアウトプットが、個性やその人特有のものになっていて、標準化された体系になっていない。
また企業側が求めるものも様々だと思います。
またそもそもメンタリングの定義自体が世の中で固まっていない。
そういう意味では難しいのではないかと思います。
一方で企業側のニーズがあるというのはもったいない話なので、メンターの人となり、経歴などを開示することで、企業とマッチングするというのはあるかもしれないです。
私はメンタリングとコンサルティングは違うと考えています。
メンタリングはアウトプットというよりはその人たちの気づきや成長に寄与していくことかと思います。
だから、企業からすると成果が見えづらい。
例えばカウンセリングという位置づけで話を聴くだけだったらいいが、企業からするとそれは成果ではないので、どうサービス(=アウトプット)を定義づけていくかということになります。

伊藤

MIT-VFJの活動の3本柱の時に、VMP、定例セミナー、メンター派遣というのがあり、メンター派遣も柱の一つではあります。
大学のプログラムや地方自治体のアクセラレーターにメンターを派遣したという実績はあります。
それはメンター個人と団体との仲介という形です。
一方、磯谷さんや入野さんが考えているものを実現するためには、メンター派遣サービスのさらなる体系化や品質管理をする必要があると思っています。
それが実現できれば、サービス提供の可能性はあるのではないでしょうか。

冬野

メンタリングは究極の個別対応ということと、体系立てるというところに矛盾が起こります。
誰かがスピンアウトしてメンタリングの会社を立ち上げるというのはアリかもしれない。
大枠としては体系立てることはできるのではないかと思います。
その中の遊び幅をどのくらい設けるかという話です。
そこは、もう少しやってみてもいいのではないかと思います。

現在活動していて、メンタリングコミティメンバーとして「これが欲しい」というものがあれば、教えてください。

冬野

皆さんとご一緒出来るだけで幸せです。

藤井

欲しいというか、常に人が足りてないという事情がありますが、特に外との接点作りができる人が必要だと思います。
スポンサーやメンター、起業家を支援しているような団体との接点を持っている人。
それは理事みんながやることだというのは、それは確かにそうですが、そこにしっかり身を置いている人が必要ではないでしょうか。

冬野

みんながプロボノでやっているので、多くの人手を経ていくプロセスが、団体としてはとても下手です。
ショットガンで一人があっちこっちに一気に撃てば何とかなるが、その数には限界があるのでプロセスを作らなければいけないかなと思います。
テーマごとの意思疎通の在り方を考えていくと、組織としての活性化が図れるかもしれないですね。

伊藤

MIT-VFJだけで実現できることは限られているので、組織外の方々とも連携し、起業家を取り巻くエコシステムを豊かにしていきたいと思っています。
関わっていただける皆様とともに、アントレプレナーシップのさらなる醸成を実現したいです。

磯谷篤志(いそたに・あつし) 氏 プロフィール

1992年三菱化成株式会社(現・三菱ケミカル株式会社)に入社。1997年・1998年に米国MITにケミカルエンジニアとして研究留学。コンピューターを用いたシミュレーションや解析を得意とする。実験室レベルの基礎検討およびそのデータを用いたパイロットプラントの設計・運転指示、実働の製造プラントの解析・最適化、パイロットプラントの運転統括など担当。バイオ由来の化学製品を作る特許で令和2年度全国発明表彰を受賞。2022年12月末にて早期退職。
一方で、学生時代から起業に興味を持ち、各種イベントに参加。2010年からNPO法人日本MITエンタープライズフォーラム(現・日本MITベンチャーフォーラム)主催のビジネスプランコンテストにメンターとして継続的に参加。他に山梨県都留市の生涯活躍のまちビジネスプランコンテスト、秋田県にかほ市のHatch!ビジネスプランコンテストにてメンターとして参加。

 

伊藤智久(いとう・ともひさ) 氏 プロフィール

メンタリングコミッティチェア
東京大学大学院修了後、野村総合研究所で国内外の企業や公的機関の経営コンサルティングに従事。本業の傍ら、滋賀大学ビジネスイノベーションスクールを立ち上げ、スクール長としてアントレプレナーシップ教育に従事。その後、大学教員に転身し、大学で研究と教育に取り組みながら、企業の経営顧問や経営コンサルティング、各種のセミナー講師業にも従事。

 

冬野健司(ふゆの・たけし) 氏 プロフィール

1985年 民営化と同時に日本電信電話株式会社(NTT)に入社
ニューメディア黎明期のキャプテンサービスのマーケティング・営業戦略策定に参加。
その後、マルチメディアの勃興に伴い、インターネットビジネスの幅広い投資案件実施・管理の傍ら日本初のインターネットバンクを始め情報アグリゲーションビジネス等個別案件の立ち上げに従事。事業立ち上げと支援の両面から事業創造を促進。
ソリューション事業、SMB事業、ファイナンス事業等の新たな事業戦略策定、リセッションを実現。
2014年より(株)情報通信総合研究所 取締役 主席研究員 新ビジネス推進担当を経て
2019年より(株)情報通信総合研究所 特別研究員、(株)朝日生命 顧問、(一財)ベンチャーエンタープライズセンター 理事(非常勤)、中小企業診断士・オフィス冬野代表
日本ベンチャー学会員。
​日本MITベンチャーフォーラム 前副理事長、前メンタリングコミッティチェア

 

藤井博之(ふじい・ひろゆき) 氏 プロフィール

一社)オープンコーポレイツジャパン 常務理事
立命館大学法学部卒業後、システムコンサルティング会社を経て26歳で独立。会計システム開発や海外ERPのローカライズに多数関わった後、2000年3月に大前研一氏や大手VCからの出資を受け、日本初会計ASP事業「ネットde会計」を立ち上げ。国のICT政策(行政クラウド、オープンデータ、企業番号等)へ関与する一方で、その事業化に取り組む。
現在は、ITベンチャーの取締役、顧問を兼務するとともに、MIT-VFJ等のメンターとしてベンチャー育成に関与。

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